北海道の短い夏が終わり、秋がやってきました。
昼間はトンボが優雅に飛び交い、
夕方は鈴虫が涼しげな音色を奏で、
秋の訪れを彩っています。

幼いころ、夕暮れの中自転車で風を切りながら、長く伸びた影を追いかける。
自転車でどこまでも行けると思っていたあの頃。
大人になるにつれ、どこにも行けなくなっている。
どこにも行けないのは、あの頃の自由なココロがどこかへ行ってしまったからなのか。

秋の訪れはいつも少し寂しい。
高く晴れ渡った空に虚しさを感じるのは、
長く寒い冬が訪れることを知っているから。
秋の彩を感じながら今年も長く寒い冬に備えるのです。

アシスタント兼ポエマー S